プラセンタ組織療法とは

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プラセンタとは?

胎児を育む万能な「プラセンタ(胎盤)」

プラセンタとは?プラセンタ(Placenta・英語)とは哺乳動物の「胎盤」のことです。胎盤はお母さんのおなかの中で胎児を守り育てるために、妊娠中に一時的につくられる臓器です。そして出産によりその役目を終えると体外に排出されてしまいますので“あと産”とも言われています。

胎盤は胎児が発育する為に必要な全ての栄養と酸素の供給、有害物の解毒、排泄作用、免疫機能、ホルモンの分泌など様々な働きを行います。ヒトの場合、直径0.1mmほどの1個の受精卵がわずか10ケ月の間に重さ約3000gもある胎児へと成長します。この驚異的な生命を育むのが胎盤であり、まさに生命の誕生において欠かせない大切な臓器なのです。

また、ヒト以外の多くの動物は出産後に自分の胎盤を食べてしまいます。お産は重労働ですから体力や気力を消耗している母体にとって、胎盤は栄養満点で最高の滋養になるということを本能で分かっていると考えられています。歴史を振り返ってみても胎盤はかなり古くからヨーロッパや中国などで用いられています。「西洋医学の父」と呼ばれる古代ギリシャの医師ヒポクラテスが患者の治療に、エジプトのクレオパトラやフランスのマリー・アントワネット、中国の楊貴妃は美容の為に、また中国の秦の始皇帝は不老不死の妙薬として用いたといわれています。

史料として残っているもので胎盤は中国の唐時代の医学書『本草拾遺』(739年)に「人胞(じんほう)」、「胞衣(えな)」の名で、明時代の薬学書『本草綱目』(1596年)や韓国の医学書『東医宝鑑』(1613年)には「紫河車(しかしゃ)」の名で、様々な効能※1をとりあげ紹介されています。日本では江戸時代に加賀の三大秘薬の一つである滋養強壮薬「混元丹」に紫河車が生薬として配合されていました。※1紫河車は「心を安じ、血を養い、気を益し、精を補す」という効能により、精神安定や滋養強壮として疲労、虚弱などに用いられていました。

組織療法とは?

細胞一つ一つを活性化する「組織療法」

組織療法とは、動植物の冷蔵組織を身体に埋め込む(埋没)事により身体全体の細胞を刺激し、生体反応を高めて病気を治していく治療法です。1930年代に旧ソ連のフィラートフ博士が角膜の移植の際に、冷蔵で一定期間保存された角膜を使用すると生着し易くなることを発見したことからこの「組織療法」が始まりました。

博士がこの組織療法にプラセンタ(胎盤)や皮膚、下垂体、甲状腺、植物のアロエなど様々な動植物の組織を用い研究を重ねたことで、この療法が様々な病気に有効でありまた、健康を促してくれるという事がわかったのです。

現在では多数の臨床経験から、自律神経や免疫バランスを整えるなどの作用がある事が認められています。フィラートフ博士の組織療法に関する一連の業績は旧ソ連における国家最高賞であるスターリン賞を受賞しています。

プラセンタ組織療法とは?

「プラセンタ(胎盤)」と「組織療法」の相乗効果

プラセンタ組織療法とは?プラセンタ組織療法とはプラセンタ(胎盤)の冷蔵組織を身体に埋め込む(埋没)治療法のことです。プラセンタ(胎盤)を治療に使うプラセンタ療法(一般的な注射薬やサプリメント)の中の一つで、この療法は「プラセンタ(胎盤)」による精神安定や滋養強壮などの効能と「組織療法」による身体全体の細胞を刺激して生体反応を高め、自律神経や免疫バランスを整えるなどの効能を合わせ持っており、広範囲の疾患に有効です。

第二次世界大戦後の日本にも前述のフィラートフ博士の組織療法が伝わり、冷蔵組織には主にプラセンタ(胎盤)が用いられるようになりました。その手技の特徴から「胎盤埋没療法」と呼ばれ、慢性疾患・難治性疾患・アレルギー疾患など様々な疾病に対する高い効果が認められていました。

胎盤埋没療法はその後に「プラセンタ組織療法」という呼称となり多くの効能が認められる一方で、医薬品医療機器等法の関係上、自家製剤が基本となりました。そのため各施設が厳しい安全管理を求められると共に製剤の製造工程に技術や経験を要する事から、実際に実施している医療機関は日本でも限られるようになったのが現状です。

当クリニックでは長年の経験から熟考し改良を重ねた製法で化学的なものを一切加えず濃縮したプラセンタ(胎盤)組織製剤を使用していますので、身体に留まる時間が長くプラセンタ(胎盤)と組織療法による効能が高いのが特徴です。また施術は皮膚を切開したりせず、注射器具を用いてプラセンタ(胎盤)組織を注入する方法で行っていますので身体への負担も少なく、傷跡も残りません。

治療方法

治療方法現在の当クリニックの組織療法は「胎盤埋没療法」と言われていた時代のように皮膚を切開したり、特殊な器具を用いているものではありません。

注射器具を用いて濃縮したプラセンタ組織を注入しています。患者さんの負担もとても軽くなり、傷跡も全く残りません。まず最初に少量の局所麻酔をします。その後麻酔が効いた頃に注射器で皮下脂肪の多い部分(主に臀部の上外側辺り)にプラセンタ組織を注入します。全ての施術時間は約3~5分ほどで終了します。

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